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 原英彰 薬効解析学教授、西中杏里 同博士課程学生らの研究グループは、アディポネクチンが眼内の血管透過性を亢進させることを見出しました。本研究成果は、2021123日に、国際学術誌「FASEB Journal」に掲載されました。

 眼の中心部である黄斑部の網膜内及び網膜下に生じる浮腫(黄斑浮腫)は滲出型加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などに見られる病態で、視力低下?視野欠損?歪視(歪んで見える状態)などを引き起こします。つまり、この黄斑浮腫を解消することが重要な治療目標の一つと言えます。現在、血管内皮増殖因子 (Vascular Endothelial Growth Factor: VEGF) をターゲットにした分子標的薬が第一選択となっておりますが、抗VEGF療法だけでは治療マネジメントが難しく、VEGF以外の病態制御因子が存在することが予てより指摘されていました。

 本研究では、脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインの一つであり、体内で多様な生理活性を示すアディポネクチンに着目しました。眼科領域においては、糖尿病網膜症患者の眼内でアディポネクチン濃度が高いことが報告されていましたが、網膜血管におけるアディポネクチンの生理作用については明らかではありませんでした。網膜内浮腫を生じる網膜静脈閉塞症モデルマウスの網膜を解析したところ、血流が途絶した部位の近傍でアディポネクチンが顕著に増加することを見出しました(図1)。

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 さらに、網膜静脈閉塞症モデルマウスに抗アディポネクチン中和抗体を投与すると、網膜内浮腫(網膜の肥厚化)が抑制されることを見出しました(図2)。さらに、アディポネクチンの選択的な阻害が、血管透過性及び炎症に関連する因子の発現を減少させこと、更にペリサイト(血管周皮細胞)の脱落を抑制することが明らかになりました(図3)。図13は以下の論文情報に示したFASEB Journalからの改変引用。

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 今回の研究成果により、アディポネクチンが眼内で血管透過性を亢進させる可能性が示されました。今後、黄斑浮腫を対象にした新規治療法の開発につながることが期待されます。

本研究成果のポイント

- マウス網膜静脈閉塞症モデルの網膜において、アディポネクチンの発現が増加し、中和抗体によるアディポネクチンの阻害は網膜浮腫に対して抑制作用を示しました。

- ヒトに投与できるアディポネクチンを標的とした治療薬が創出できれば、新規治療法の提案につながることが期待されます。

論文情報

  • 雑誌名: FASEB Journal
  • 論文名: Excess adiponectin in eyes with progressive ocular vascular diseases
  • 著者: Anri Nishinaka, Shinsuke Nakamura, Miruto Tanaka, Tomomi Masuda, Yuki Inoue, Takumi Yamamoto, Takahiko Imai, Yae Hidaka, Masamitsu Shimazawa, Hideaki Hara
  • DOI番号: 10.1096/fj.202001740RR

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